いいオンナに必要なのは、お金と、いいオトコと、いいアメコミだと思う。 [日記]
アメコミがこの先生きのこるには
かねてより気になっていた
創業1953年の老舗ドーナツ屋
RANDY'S DONUTSへ行ってきました。
こちらは私の大好きなアメコミヒーロー
『アイアンマン2』でアイアンマンが
ドーナツの輪っかに座っていたところです。
アメコミの売れ筋情報や人気の秘密をを紹介、見逃せない商品満載です
まとまった綺麗なレポートはライターさんのお仕事だから…紙面では流れてしまう細かなことをわたしは拾おう、結局ライブは臨場感だし!と今のスタイルでレポを書き始めて8年くらい(中抜けアリ)経つのですが、今回は色んな書く事案が重なってきたのでいつもと違うさっぱりとしたレポいきます。
※ポエム要素強めなんで苦手な人お引き取りください。
20170413 BAROQUE SKY FITS HEAVEN@TSUTAYA O-EAST
”Traveling down my own road
And I'm watching the signs as I go.”
これはマドンナが1998年にリリースした(アルバム『RAY OF LIGHT』より)〈SKY FITS HEAVEN〉の歌詞の一部である。非常に精神性の高いことで知られるこの楽曲と同様のタイトルを引っさげてのワンマンライブ、今回彼らはどんな旅、どんな道を我々に見せてくれるのだろうか?
定刻より15分押してのスタート。ステージ上のバックモニターには白と青を基調としたアートワークが映し出される。前回のワンマンライブではスクリーンにシルエットで登場するというサプライズがあっただけに今回も期待が高まる。しかしながら、メンバー不在のまま一曲目の〈PURIFY〉が始まる。誰もがステージ上を見つめるなか、突如上手サブステージの幕が上がる。なんとそこにはソファーに腰掛け歌い奏でる怜と圭の姿が。悲鳴にも似た歓声に笑顔でメインステージに駆け上がる二人、サポートベースにAKi、ドラムのケンゾを迎えて「最幸」の幕開けだ。間髪入れずに〈DREAMSCAPE〉〈凛然アイデンティティ〉が続くと早くも最高潮に到達。「あっち(サブステージ)から出てきてびっくりした?」と嬉しそうにオーディエンスに尋ねる怜、「だれかお客さんが歌った方が面白かったかな?」と圭。本人たち曰く「自由な」MCを挟み、新旧織り交ぜてのナンバーが青いを基調としたライトと共に繰り広げられる。〈メロウホロウ〉で拳を挙げたと思えば、〈SKY WALKER〉では艶やかな怜の歌声に全員が息を飲む。静と動両面を思い切り味わうことができるセクションだった。〈SILENT PICTURE〉が終わるとステージに圭のみが残され、初の試みである弓弾きが披露された。会場を底から響く厚みを持った音と青いダウンライトに浮かび上がる圭のシルエットが幻想的だ。メンバーがステージに戻り、ケンゾのカウントで始まったのは〈exit〉。圧倒的なグルーヴ感、強い精神世界に会場は妙な静けさに包まれ、その雰囲気まま〈MEMENTO〉へ。歌声が、音色の一つずつがじわじわと観る者の心を染めゆく。視覚的効果も抜群で、これまで青のバリエーションのなかで収めていた照明に赤が加わる。降り注ぐ言葉に音に、静と動、BAROQUEが掲げてきた「生きる歓び」を存分に感じることができた。続くMCで怜が「今日のMEMENTO良かったね…あ、うんってかんじ…メンバーも今日のMEMENTO今まで一番良かったって。…みんなもかなり深い所いっちゃったんじゃない?」と言っていたように、自他共に認める渾身の一曲であった。そんな深い精神世界を描き切ったかと思えば、圭はAKiのキラキラとした衣装が気に食わなかったようで(笑)会場の笑いを掻っ攫う。またBAROQUEのリハーサル後、AKiとケンゾが夜な夜な飲み明かし、BAROQUEの曲を熱唱し、動画に収め何通も圭に送りつけているということが暴露され「本当に恥ずかしくなってきた!」とAKiが赤面する場面も。長い友人関係が4人にあってからこその和やかな雰囲気だ。怜がケンゾに話を振れば「俺は早くBAROQUEがやりたい!」と煽る。最愛かつ最強のサポートメンバーだ。怜の掛け声を合図に〈魔女と林檎〉続く〈溢れるは純情〉〈ガリロン〉とアッパーな曲で畳み掛け、〈我伐道〉では大合唱が起こった。そして本編を締めくくるのは〈CELEBRATE〉。全ての照明が消され、怜がサーチライトでオーディエンスを照らしながら歌う、この上ない優しい歌声で。ラストのサビはミラーボールが回り青い光の雨が降り注ぐなか、怜が圭のギターの弦にキスを落とし、奏でる。唯一無二のBAROQUEという愛の音を見せつけた。
アンコール冒頭では待望のツアーが告知された。バロッカーからの一層の声援が沸き立ち、怜、圭を迎える。ここでもまた気の抜けるようなMCが続き暖かな雰囲気のなかAKiとケンゾを呼び込み〈何千年何万何億の君への想い〉へ。”大好きなんだよ”と歌い呼びかける怜にメンバーも笑顔で応える。続く〈teeny-tiny star〉ではバックスクリーンにアメコミ風の動画が流されポップでオサレな一面も忘れずに提示する。そして2回目の披露となる新曲〈YOU〉は、今回のライブのイメージカラー青、水色に帰結するかのごとく静かな熱を持って歌い上げられた。〈PLANETARY LIGHT〉の後、ゆっくりと怜が口を開く「今BAROQUEはまだ旅の途中。だからまた一つ前に進もうと思ってます。一緒に旅してくれる?俺は死ぬまでずっいと旅してたいんだ。色んな山が沢山あったけど、今本当に恵まれてるなって感じてるんだ。この旅は俺の人生そのものだからさ!俺ら10代から一緒だから、圭も同じこと思ってるからね」。MCではおちょくってばかりの圭もここばかりはギターで応える。このMCに涙流すバロッカーも少なくはなかった。ラストはピンク色に染めあげられた会場に花束が投げ込まれ〈GIRL〉。”don't you cry”で涙をぬぐい最高の笑顔をステージに向ける。演奏後、笑顔をふりまくメンバーに拍手と歓声が鳴り止まず、4人肩を組み、まるでツアーファイナルのような盛り上がりを見せたフィナーレであった。
「どんなことをしてもカッコイイ」その言葉を物ともせず蹴り飛ばす、それが筆者が描くBAROQUE像だ。今回も鮮やかに期待を裏切り、最幸を更新してくれた。破壊と再生を繰り返す恐ろしバンドであると共に高揚感をいつまでも教えてくれるバンドである。
”Traveling down my own road
And I'm watching the signs as I go.”ーBAROQUEが見せてくれた道、旅は天にも近い極上のものだった。最後に筆者は〈SKY FITS HEAVEN〉を「空は天国と同じ」と訳し、期待のまま筆を置きたい。これからも続く長い道をひた走る彼らに多大な幸があらんことを。
20170414 //
・セットリスト
1.PURIFY
2.DREAMSCAPE
3.凛然アイデンティティ
4.Nutty a hermit.
5.湿度
6.メロウホロウ
7.SKY WALKER
8.SWALLOW THE NIGHT
9.SILENT PICTURE
10.exit
11.MEMENTO
12.魔女と林檎
13.溢れるは純情
14.ガリロン
15.我伐道
16.CELEBRATE
EN
17.何千何万何億の君への想い
18.teeny tiny star
19.YOU
20.PLANETARY LIGHT
21.GIRL