二十四節気 処暑 立秋の次の節がこの「処暑」
8月23日~9月6日頃
陽気とどまりて、初めて退(しりぞ)き やまんとすれば也 (こよみ便覧)
とありますが
東のほうでは、今頃になって猛暑が訪れているとのこと
いかがお過ごしでしょうか。
陽気とどまりて・・・・は、ずいぶん先のことになるでしょうか
その二十四節気をさらに細かくわけたのが七十二候
処暑の15日間はつぎの三候にあたります
初候が「綿柎開」(めんぷひらく・わたのはなしべひらく) 8月23日~27日
次候が「天地始粛」(てんちはじめてしじむ)
末候が「禾乃登」(かすなわちみのる)
綿の実がパカッと弾ける時節ということでしょうね
「はなしべ」はガクのことだそうな。
いつごろからある言葉なのでしょうネ
木綿は平安時代に伝わりましたが、栽培がうまくいかず
衣服や帆などの綿布は中国などから輸入したそうです
日本の綿の栽培は三河が発祥という説が有力です
15,6世紀のことです。
江戸時代になってから近畿地方などを中心に
木綿が広く栽培されるようになったといいます
今年の大河ドラマの「おんな城主 直虎」に
綿の栽培のシーンがありました
江戸時代に普及する前の戦国時代
たいへん先見の明があったのでしょうネ
大阪でも、河内木綿が知られていますが
当初は農家の自家用につくられていたそうです
江戸時代にはいって、氾濫を繰り返す大和川をつけかえて
直接大阪湾に流す大規模な治水工事の結果
河内地方に綿に適した農地が出現し
綿花栽培が盛んになったと聞いています
むろん二十四節気七十二候は中国からもたらされたものですが
七十二候で中国と日本とが完全に一致しているわけでなく
中国で処暑の初候は「鷹乃祭鳥」(鷹が捕らえた鳥を並べて食べる、の意)
なるほどね、これじゃ、和暦には使いづらい・・・・
日本では江戸時代にも明治に入ってからも
日本の風土にあうように変更されたそうです。
そう古くない、いつの時代だかに
綿柎開「わたのはなしべひらく」
こう変更してくださったご先祖様に感謝です
我が家のコットンたち
コットンUSAの名をもつのと、茶綿はすでに弾けましたが
白いドライフラワーとして手に入れたのと、緑綿がまだ
はなしべ開かず^^
綿柎開のうちかしら
毎日、もうそろそろかも、と
おじゃまなお腹を折りたたんで、覗きこんでますが
なぜか葉が、紅葉してるし・・・・。そろそろ弾けてくださいな。